コースに合わせてクラブを変えた覇者の選択

チェンバーズレイでの選択

先日の全米オープンが開催されたチェンバーズレイでは開催前から酷評が多々ありました。あのアーノルド・パーパー氏もこんなヒドイコースはみたことないと言わせたコースでもあります。そんなコースで開催されたメジャー大会ですが選手が開催も事前練習ラウンドでつかんだコース戦略が明暗をわけています。
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云わずと知れたアメリカの若い世代の出世頭でもあるジョーダン・スピース選手はマスターズで優勝したことによりどの大会でも優勝できないことはない、という根本的な自信がついて臨んだ全米オープンでもあっただろう。

そんな彼が通常のコースでクラブセッティングしているのはドライバー、スプーン、20.5度のウッド型ユーティリティー、そしてアイアンは4番からというセッティングで臨んでいますが難コースでもあるチェンバーズレイではグリーンをふくめた地面が固くグリーン上でボールを止めにくい傾向があったためグリーン手前からボールを転がすコースマネージメントが求まれていましたがフェアウェイやグリーン上も平らな部分が少ないアンジュレーションだったため後は選手判断を求められたとおもいます。

そんな中、ジョーダン・スピース選手がとった手段とは通常キャディバッグに入れているウッド型ユーティリティ(20.5度)を抜き21度のアイアン型ユーティリティをバッグに入れたのです。

 

FWとUTのそれぞれの利点で選択した

コース状況によりクラブセッティングも変えてくる

フェアウェイウッドという特徴はヘッドが大きいため、重心位置が深くなるのでバックスピンがかかりやすく高弾道ボールが打ちやすくなるのが特徴です。もちろんウッド型のため得意、不得意による選択はあるとおもいます。ユーティリティーやロングアイアンに比べるとシャフトも長く、ヘッドスピードが上がり同じロフト角のロングアイアンやユーティリティよりもボールが上がりやすくなります。ボールが上がりにくいゴルファーには心強いアイテムになる反面、強風などの場合はボールをコントロールしにくい傾向があります。

一方、海外ではハイブリッドと呼ばれることも多いユーティリティの場合、ヘッドはフェアウェイウッドほど大きくなく、シャフトも短いのでアイアンに近い感覚で打つことができます。ボールは上がりやすいですが重心位置はウッドよりも浅めで、いくぶん弾道の高さが抑えられ、風が強いコースでも強いボールが打てるアイテムです。

アイアン型ユーティリティは少ないスピン量でライナー性のボールになりやすい弾道になります。

 

ジョーダン・スピースが全米オープンで使用UT:

タイトリスト 712U ユーティリティアイアン (3番20.5度) / グラファイトデザイン ツアーAD DI 95X


タイトリスト 712U ユーティリティアイアン

 

ジョーダン・スピース通常の使用UT:

タイトリスト 915 Hd ユーティリティ (3番20.5度) / グラファイトデザイン ツアーAD DI 95X



ジョーダン・スピース使用アイアン:

タイトリスト AP2 714 アイアン (4~9番) トゥルーテンパー プロジェクト X 6.0



Titleist AP2 714 Irons ~スチールシャフト~

ジョーダン・スピース使用ウェッジ:

タイトリスト ボーケイデザイン SM5ウェッジ (46-08、52-08、56-10、60-04)



ジョーダン・スピース使用パター:

スコッティキャメロン 009 プロトタイプ



ジョーダン・スピース使用ボール:

タイトリスト PRO V1X(2013年モデル)

 

2013 Titleist Pro V1x Golf Balls



メジャー大会優勝者ジョーダン・スピース選手のクラブメーカー

 

ジョーダン・スピースの偉業

先日、2015年の全米オープンゴルフ(ゴルフ界のメジャー大会※6月開催)と云われる大会で見事に優勝した若干21歳のジョーダン・スピース選手。彼は、2015年マスターズ(ゴルフ界のメジャー大会※4月開催)でも優勝しすでにメジャー大会2連勝(ツアー通算6勝目)を飾っている。メジャー2連勝は2002年のタイガー・ウッズ選手以来で史上6人目(同じ年にメジャー大会2連勝)。さらには1922年のジーン・サラゼン以降、史上最年少記録でもある。

アメリカでもまれたジョーダン・スピース選手は同世代では出世頭

クレイグ・ウッド(1941年)

ベン・ホーガン(1951年、1953年)

アーノルド・パーマー(1960年)

ジャック・ニクラス(1972年)

タイガー・ウッズ(2002年)の5人(6回)。

ちなみにキャリア・グランドスラマー(グランドスラム)とはゴルフ界ではメジャー大会と呼ばれるツアー大会が4大会(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロ選手権)を全て優勝した選手を云います。


グランドスラム達成選手をご紹介します。

ジーン・サラゼン (Gene Sarazen) メジャー 優勝回数 7

ベン・ホーガン (Ben Hogan) メジャー 優勝回数 9

ゲーリー・プレーヤー (Gary Player)  メジャー 優勝回数 8

ジャック・ニクラウス (Jack Nicklaus) メジャー 優勝回数 18

タイガー・ウッズ (Tiger Woods) メジャー 優勝回数 14

実はグランドマスターとも云ったいいほど選手が過去にはいたんです。その名も“ボビー・ジョーンス”。名前は聞いたことがあるかもしれませんよね(^.^) 28歳のときに当時の世界4大タイトル(全英アマ、全英オープン、全米オープン、全米アマ)年間グランドスラムを達成。スポーツ界において「グランドスラム」という言葉が用いられたのはこれが最初とされている。当時はマスターズというメジャー大会がなかったためタイトルはないのだが引退後はマスターズ創設や設計、開催(オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ)に携わった。

ボビー・ジョーンズ

 



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